実例をもとに、Aさんご家族が住まいを取得するまでのお話しをご紹介しましょう。
子供の成長とともに現在の住まいが手狭になってきたAさんご家族。「土地を購入してマイホームを建てたい」と家づくりにとりかかりました。
理想のマイホームを夢見ていましたが、何をどうすればいいか分かりません。
とりあえず情報収集しはじめることにしました。本、雑誌、友人の話、インターネットなど幅広く情報を収集します。
何をどうしていいか分からないことが多いので、住宅に詳しい建築士に相談してみました。
家を建てるには予想以上にお金がかかるものです。
「土地代」+「住宅本体工事」+「諸費用」+「その他」となり総合計で考えて予備費まで設けておくとよいでしょう。
この段階では、まだ建物自体の見積りはありませんが、建築費用の目安を見ておくとよいでしょう。
資金計画として、たとえば…
・頭金でいくら準備出来るか?(例:300万、500万など)
・月々いくら支払うか?(例:月々6万、8万、10万~+ボーナス併用かどうかなど)
無理のない返済計画を立ててみてから、建築費用を算出します。通常、住宅ローンは月収の25%以内での支払いが目安となっているので計算してみるとよいでしょう。
金利が計算出来る計算機があれば住宅ローンのシュミレーションが出来ます。
Aさんご家族は、だんなさんのお給料から土地と建物の両方でどの程度の額を月々返済しなければならないかを計算してみました。
土地を探すときは現地に行って交通のアクセスや周辺環境を確認します。
また、法務局などを訪れ、公図、測量図によって敷地の形状の確認をしたり、所有者や抵当権が設定されていないか等の土地の情報を登記簿等で確認しておきましょう。
契約は宅地建物取引主任者が契約成立前に重要事項(面積・法令制限・権利・敷地など)の説明があるので、しっかり内容を確認してから契約を締結します。
地盤が堅そうに見えても住宅を建てる前には事前に地盤調査をしてからでないと地盤保証が適用されない場合があるので注意が必要です。地盤調査については、住宅会社に相談されるとよいでしょう。
Aさんご家族は、前からこの場所に建てたいと思っていた土地を購入することが出来ました。
契約後、土地の所有権を公に認められるために所有権移転登記を行います。登記には司法書士に依頼し法務局に申請します。
Aさんご家族は、銀行の担当の方から司法書士の先生を紹介していただいて土地の登記を済ませました。
土地の取得とあわせ、今住んでいる住まいの問題点を整理しながら家族全員で話し合って書き出してみることにしました。現在の住まいから、どのような家に住みたいかを考えるとイメージしやすいからです。また目先のことばかりでなく10年後、20年後、30年後…の家族の生活スタイルまで広げて考えてみます。
Aさんご家族は、幼稚園と小学生の子供が2人とお父さんお母さんの4人家族です。お父さんが、家づくりのリーダーシップをとり話し合いをしました。お母さんや子供たちの意見もしっかり聞きます。もちろん自分の趣味のための部屋も考えています。
家族の意見や要望事項を一つにまとめるのは意外と大変な作業です。具体的にまとめる作業は設計者に任せてしまいましょう。家族みんなの意見や要望を具体的に図面にまとめてくれます。
Aさん家族は前から頼んでみたいと思っていた設計士に家づくりについて相談してみることにしました。
Aさん家族は、相談してみた設計士さんに描いていただいたプランが気に入りました。
快適な住まいづくりには、設計者と綿密な打ち合わせと確認作業を行うのがポイントです。
Aさん家族も何度も打ち合わせを重ねて家族みんなの意見を盛り込んだ基本設計が出来ました。
お気に入りのプランで見積りをしてもらうと工事費が予算通りになりました。実施設計を進めるかどうか家族と話し合い、お願いすることにしました。決め手は、家族みんなと話が合う設計士さんだったことです。
実施設計になり打ち合わせを重ね、要望が十分に図面に反映された図面が出来ました。
実施設計図面をもとに「見積書」が作成され、工事のもれがないかどうか最終チェックしました。
Aさん家族はみんなで図面を見たり見積書や住宅ローンを確認したり話合って契約(工事請負契約)することにしました。

Aさん家族は、知り合いの神主さんにお願いして地鎮祭を行うことにしました。地鎮祭費用などの祭事費用は建築工事の見積書には含まれていない場合があるので予備費から捻出しました。
地鎮祭を行う前後に地盤調査を行います。住宅会社に地盤保証が付いているかどうかも事前に確認しておきましょう。
Aさん家族は、あらかじめ設計士と打ち合わせをして建築本体工事とは別に地盤改良が必要だと分っていたので、契約後すぐに地盤改良工事を行いました。
本体工事前に、建築確認申請になります。確認申請の他に建築許可などが必要でないかを事前に確認しておきましょう。
確認申請が終わり、いよいよ建築本体工事着工です。基礎工事からはじまります。
基礎工事が進むと住宅保険会社による「配筋検査」が行われます。Aさんも会社の帰りや休みの日に建築現場に立ち寄って見ていました。あらためて第三者が行う配筋検査があると安心して工事を任せられます。
基礎工事が完了すると木工事になり土台や柱、梁をかけていき住まいの骨組みを作ります。それが、建て方と呼ばれています。建て方になると上棟式を行うかどうかを選択します。最近では地鎮祭を行い上棟式は簡略化して行うことが多いようです。建て方の後に梁の大きさや金物の取り付け状況の確認など構造に関わる部分について住宅保険会社による「構造体検査」があります。
建て方が終わるとサッシを取り付けたり断熱材を入れたり、外壁や内壁、床を張ったりと完成へ向けて仕上げ工事へと進みます。それから外壁やバルコニーなど雨の浸入のありそうな部分の防水処理が適切かどうかを確認するために「防水検査」を行います。
工事が完了すると、住宅会社による社内検査、建築主による「完成検査」、建築確認における「完了検査」という引き渡し前に行う検査が続きます。
設備機器などの使用説明、確認が済むとお引渡し書のサインと共に工事キーから「本キー」の受け渡しになります。一般的なサッシメーカーの玄関ドアでは、本キーを差し込むと工事キーが使えなくなります。
Aさん家族は、完成した家に一番に案内されました。
ここでようやく新しい住まいへのお引越しとなります。
Aさん家族は、頼んでおいた引っ越し屋さんと共に引っ越し作業です。
友達も手伝いに来てくれました。
Aさん家族は、快適な住まいで新しい生活をはじめることになりました。